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知名度はおそらく三兄弟の中でもトップだと思われます。まぁ全国レベルかと言われるとちょっと及ばない気もしますが。
三兄弟は皆優秀でしたが、その中でも父・元就の才を最もよく受けた継いだと言われる名将です。
1.毛利両川の一人。
2.毛利家の山陽方面司令官。
3.毛利本家を何度も救った知将。
4.天下人から絶賛。
1番については兄・吉川元春と同じく、隆景も小早川家と言う家に養子に出されます。小早川家は瀬戸内海に面した場所に拠点を持ち、強力な水軍を持つ事で知られていました。
隆景が小早川家に入る時は元春の時ほど荒っぽいものではありませんでしたが、何だかんだで反対する者を粛清してこれまた乗っ取りに成功。毛利家は吉川家によって山陰へ、小早川家によって山陽・瀬戸内海への最初の足掛かりを手にした訳です。
2番については元春が山陰地方を担当したのに対し、隆景は山陽地方と瀬戸内海を担当します。有名な『厳島の戦い』は毛利家が西国の覇者となる最初の切欠でしたが、この戦いの時に小早川家自慢の水軍を駆使し、さらに瀬戸内海で名を馳せていた村上三島水軍にも助力をし、毛利の勝利に多大な貢献をしています。
その後も隆景率いる水軍は目覚しい活躍をし、合戦だけでなく物資の輸送や情報収集などにも大いに役立っています。
長男の隆元が急死し、父の元就も亡くなると元春と共に家督を継いだ毛利輝元(隆元の嫡男)の補佐をしていく事になります。
主に元春は軍事面を担当し、隆景は政務・外交面などを担当。他の兄弟や家臣とも協力し、若年の輝元を支えて毛利家は勢力を拡大していきます。
3番について。輝元が広大な領地と家を維持できたのは、元春と隆景が必死に補佐していた為と言っても過言ではありません。
そんな毛利家に最初の危機がやってきます。織田信長との対決です。合戦の背景や経緯は省きますが、緒戦は有利に進めていた毛利家も色々あって徐々に押されていきます。
隆景は勝利の目が薄いと判断し、信長方の中国方面攻略を担当していた羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)と秘密裏に和睦交渉を試みます。そんな時運よく信長が本能寺の変で死亡。
秀吉は弔い合戦をすべく毛利家と和睦をします。本能寺の事は黙ったままであり、秀吉軍が引き上げた直後に毛利家にも本能寺の情報が入りました。
元春を始めとする諸々は激怒し、背後からの追撃を出張しますが隆景は反対し、結局そのまま軍を引き上げる事になりました。この時の隆景の判断に秀吉は深く感謝し、毛利家共々厚遇される事になります。
さらに後年、秀吉の一門である秀秋を毛利家の養子とし、後継ぎにしてしまおうという事がありました。これを知った隆景はすぐに秀吉の元へ行き、自分の後継ぎにしたいので小早川家の養子として貰いたいと申し出ます。
秀吉は承知し、秀秋は小早川家に養子に出されます。この人物こそ、関ヶ原の戦いで名高い小早川秀秋です。秀秋は関ヶ原の戦いで西軍を裏切り、東軍(徳川家康側)の勝利を確定しましたがその数年後に死亡し、子供がいなかったので小早川家は断絶してしまいます。その事を考えると、隆景のおかげで毛利家は助かったと言えるでしょう。
4番について。上記以外にも様々な活躍・逸話を持つ隆景。隆元・元春死後の毛利家を一人で支え、守り通した手腕は文句なく名将です。当時の評価もべらぼうに高く、特に秀吉はことのほか隆景の事が気に入っていたみたいです。
以下は隆景に対する秀吉の評価。
「東は家康、西は隆景に任せて置けば安心」
「この世に政治ができるのは直江兼続と小早川隆景である(ただし天下を取るには直江は知恵が足りず、小早川は勇気がない。とも続けている)」
めちゃくちゃ信頼されていたのが分かるかと思います。隆景が亡くなった時、秀吉の家臣が、
「惜しい方が亡くなりました。よき中国の蓋を・・・」
と呟いた所、秀吉が
「何を言うか。中国の蓋どころか日本の蓋でもなお余りある隆景ではないか!」
と怒ったそうです。
隆景の死から三年後、関ヶ原の戦いで毛利家は西軍総大将として担ぎ出され、広大な領地を大幅に失ってしまいます。もし隆景が生きていればどうなったのか、想像は膨らむばかりです。
それでも家は潰されず、しっかりと江戸時代も生き残れたのは隆景を始めとする一門や家臣のおかげといえる事は間違いないでしょう。
◎リガメの一言
「今回めちゃなげぇなっ」
( ゚Д゚) 「熱くなっちゃいました」